当番弁護とコロナウイルス

弁護士会では,被疑者が逮捕された場合に,当番弁護として弁護士を派遣する制度を行っています。
多くの場合は,被疑者本人が警察や裁判所を通じて弁護士会に依頼を行い,当番の弁護士に連絡が行き,派遣されます。

さて,今回話題になっているのが,新型コロナウイルス対策で,弁護士会の事務局が閉鎖されてしまった場合にどうするかという問題です。
この問題はITの力によって解決することもできそうですが,当番弁護は被疑者の逮捕情報という極めてプライバシー保護の要請が高いものです。
そのため,安易にIT化で情報共有はできず,ハード的な問題や運用の問題など,クリアすべき問題が多く生じます。
これを機に,検討を進めなければならい問題ですね。

次に,被疑者がコロナウイルスに感染している場合です。
このような場合でも,取り調べが行われるのであれば,弁護活動を行うことは必要ですが,
弁護士は感染リスクをどのようにとらえるのかが非常に難しい問題です。
接見を行う部屋はアクリル板で仕切られているものの,空気は行き来できますし,
秘密交通権の関係で,密室になっていますので,換気等も十分でない場合があります。
もちろん,医療従事者はそのようなリスクを負って活動していることも念頭に置くと,
是非はとても難しいです。

さらには,留置施設でクラスターが発生した場合には,さらに状況は難しくなります。

このような問題が多く発生しており,各弁護士会などは対応に追われています。

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