月別アーカイブ: 2017年 11月

保釈中の被告人の身体検査について

少し前に刑事事件における保釈中の被告人が法廷で暴れてけがをさせるという事件が発生しました。

それを受けて,保釈中の被告人の身体検査,所持品検査を行う裁判所が増えてきました。

たとえば,名古屋地方裁判所では,保釈中の被告人について,判決期日に別室で金属探知機による身体検査と所持品検査が必ず行われます。

所持品については,判決終了まで弁護人が預かれば中身までは見られないなどの運用がなされているようです。

東京地方裁判所では弁護士などを除くすべての来庁者の身体検査,所持品検査を行っているので問題ありませんが,

被告人だけ行うというのは,無罪推定の原則から問題があるとも考えられています。

また,そもそも逮捕・勾留されていない被告人,つまり在宅事件の被告人と保釈中の被告人で対応が変わるというのもわかりません。

そのため,裁判所の運用には問題があるとも思えます。

一方,やはり裁判の場に凶器はもちろん,不必要なものを持ち込むべきではないというのは当然のことなので,

刑事弁護人としては,被告人にしかるべき指導をするのは当然なのでしょう。

どちらにせよ,保釈中は,保釈条件でさまざまな内容が制限されますし,保釈条件に違反すれば保釈保証金が没収されますので,

くれぐれも弁護士の指示に従ってください。

弁護士法人心では,刑事弁護のご相談を随時承っております。

保釈についても丁寧に説明をいたしますので,お気軽にご相談ください。