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一部執行猶予

刑の一部執行猶予制度が導入されて,運用が行われ,実務上,定着してきました。

これは,従前,実刑となれば,定められた刑期をすべて(実際には仮釈放はありますが)刑務所の中で服役し,

その中で更正プログラムを受けるだけで,出所後は何らのプログラムの受講義務等のない,いわゆる全部実刑だけでした。

しかし,刑務所には行くけれども,刑期の後半の一部を執行猶予として,釈放するものが一部執行猶予制度です。

薬物事件の場合は,これに保護観察が必要的に付されますので,執行猶予期間中,保護観察所による薬物検査などを受けなければなりません。

一部執行猶予をどのようにとらえるかは様々です。

刑務所に収容される期間が1日でも短くなる方がよいという方は一部執行猶予がよいと考えるでしょう。

保護観察所による保護観察が長いと考える方は全部実刑にしてもらい,仮釈放を目指すということも考えられます。

一部執行猶予で,服役後のプログラムを通じて,薬物使用などの犯罪から完全に足を洗いたいと考える方もいらっしゃるかもしれません。

保護観察所とは関係のない病院や民間施設などで治療やカウンセリングを行いたいという方は保護観察を邪魔に感じることもあるかもしれません。

どちらにせよ,一部執行猶予が獲得できる可能性のある場合は,メリット・デメリットをよく検討する必要があります。

場合によっては,前刑の刑務所の報告書などを取得する必要もあるかもしれません。

そのため,弁護人と被告人の間で,十分に議論をしなければなりません。

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